沖縄のビーチ界隈に生息する「アダン」という名のパイナップルにそっくりの植物は何?
こんにちは、さくら婆です。
沖縄のビーチ界隈、石垣島や西表島などに生息するパイナップルのような木「アダン」とは一体何なのでしょうか?
どう見ても、パイナップルにしか見えませんが、アダンはパイナップルとは全く別の植物なのです。
パイナップルとアダンについて、ご紹介します。
沖縄ではたくさん見かけるアダンの木
「ねえ、ばあちゃん。パイナップルの木があるよ。」と石垣島をドライブ中に孫が言います。
確かに、どこからどう見てもパイナップルに見えるのですが、なんとなく違和感を感じたさくら婆です。
何に違和感を感じたのか、まだわからなかったのですが、見かけもパイナップルそっくりな木でしたが、違和感を感じたのは木に生ってたということでした。
パイナップルは木にはならない
パイナップルというと、木に実がなるものではないですよね?
なかなかパイナップルが出来上がる様を見ることってありませんが、パイナップルは土から生えてくる葉っぱの上にできるイメージです。
パイナップルは草、アダンは木として分類される様ですね。
パイナップルはパイナップル科、そしてアダンはタコノキ科と言われる本土ではあまり聞きなれない常緑小高木なのです。
主に亜熱帯、熱帯地域にしか生息しない木なので、見たことがなくても当然ですね。
アダンの実は食べられないの?
外見はパイナップルにとっても似てるアダンですが、アダンの実はあまり美味しいものではないようですね。
石垣島に住んでる親戚によると、「ほとんど味はしないし食べるものではない」んだそうです。
アダンを上手に調理して出している居酒屋さんなどもあるそうですが、基本的に地元の人たちにとって食べるものではないようですね。
ござや籠に使えるアダンの葉っぱ
アダンの実は美味しいものではありませんが、アダンの葉っぱは昔から沖縄の人たちに利用されてきたものです。
アダンの葉っぱを煮た後に乾燥させてござを作ったりして利用されてきたのです。
また、アダンの実の繊維を使って筆も作られてきたようですね。
アダンの実の繊維の筆は柔らかく、とても書き心地が良いということで、重宝されています。
見かけはほぼ同じなのに、このようにアダンは全く違う植物だということに驚きを隠せないさくら婆です。
なんとなく、孫たちもアダンの説明を親戚から受けて、納得したような納得していないような不思議な顔をしていました。
「これは食べられないものなんだ。」という認識はできたようですね(^_^;
気候や地域が違えば、生息している植物も違うということでなかなか面白い体験ができたようです。
是非皆様も、沖縄に行かれる際にはパイナップルに似た「アダン」に触れてみてください。
アダンの葉っぱは棘のようなものがあるので、触る時は要注意です。